子育てのコト

我が家のこと。



美容には一切関係ない、
我が家の子育ての話です。


去年、転園先の保育園になじめず
体調を崩して通えなくなった息子。


息子の体調を心配しながらも
”通えるようにしなくては”と必死だったわたし。
(その頃のことを綴った記事↓
https://iroha-kumi.com/2021/01/12/2021-1-12/


そんな経験を経て
「教育」という分野に
めちゃくちゃ興味を持ちました。


新しい保育園で元気を取り戻した息子でしたが、
4月からは小学校という新しい環境で
うまくなじめるだろうかと心配していたわたし。


そんなわたしに
たくさんのヒントをくれたのが
「みんなの学校」という映画で存在を知った
「木村泰子先生」。


先生が書かれた本を読み漁り
先生が出演している動画は
片っ端から見ていきました。


「みんなの学校」で舞台になっているのは、
大阪の「大空小学校」という公立小学校。
日常を映したドキュメンタリー映画です。


大空小学校では、体に障害がある子ども、
言葉を持たない子ども、人をすぐに叩いてしまう子ども、
教室からすぐに飛び出してしまう子ども、
さまざまな子どもたちがみんな同じ教室で学びます。


小学校という現場で
子どもと関わり続けてきた先生が話す”学校の役割”は
『すべての子どもが安心して過ごせる場所』であることでした。


この『安心』という言葉を
どこまでも因数分解して、
学校と地域と保護者を巻き込んで
実践してきた校長が木村先生です。


大空小学校で大切にしている力は
人を大切にする力・自分の考えを持つ力・
自分を表現する力・チャレンジする力です。


この見えない力こそ
多様化されたこれからの社会を生き抜く力になる。


この力をつけるためには、大前提として
「学校が安心して自分らしく過ごせる場所であること」が
大事だと伝えてくれています。


ある動画の中で木村先生は
「学校という現場に”教えよう””教育”という言葉が
のさばっている以上、子どもたちは死ぬ」と
断言されています。


現場の先生たちはいまだに
「教える」ことが役目だと思っている、と。
先生の指示に従えて、みんなと同じ行動が
できる子どもをみて安心しているけど、
それで本当に子どもたちは力を得ている?と
何度も問いかけられています。


(これは先生が悪い、学校が悪い、
という話ではなくて、これからの社会と
今までの教育はマッチしていないのだから、
学校もわたしたち親や大人も、
大きく変わらなくてはいけないという話です)


大空小学校の入学式では、
参加している保護者に対して
木村先生からこんな挨拶があります。


「今日から皆さんは『保護者』という名前を
シュレッターにかけてください。
代わりに皆さんにサポーターという名前を
プレゼントします。
サポーターのルールは自分の子供は
見ない、話さない、さわらない。


カフェでママ友とお茶する時間があるんだったら、
学校にお茶を持ってきて、
学校でお茶をしてください。
学校にはいつもいっぱい子どもがいます。
だから時間があれば、学校に来て出会ってほしい。


すべての教室を開けています。
だから気にせずどんどん教室に入って、
困っている子のそばにそっといてください」


こんな挨拶をされた大空小学校では、
毎日たくさんの保護者や地域の人たちが訪れて
教室にまじっています。
教職員だけでなく、保護者や地域の人たち
みんなで子どもをみています。


そんな学校で過ごす子どもたちは
ケンカをしたり、泣いたり、教室から飛び出したり、
毎日いたるところで事件が起きていますが、
本当に生き生きしていて
”生きる”ってこういうことだよねと思わせてくれました。


周りが自分を受け入れてくれているという
安心があるからチャレンジして失敗してやり直しています。


息子にもそんな経験をさせてあげたい。


だけど、果たして息子が行く学校はそんな場所なのだろうか。


安心よりとにかく学力を伸ばして欲しいと思う親だってきっといる。


まだまだわたしの迷いは続きます。





金沢市の教育委員会や相談窓口にも
学校について問い合わせました。


多少遠くても安心して過ごせる良い環境があるなら
それがいいと思ったからです。


教育委員会は木村先生のことをご存知でしたし、
木村先生のような考えを持った先生方が
たくさんいることも教えてくださいました。


教育委員会としてもそういう理念を
学校現場に浸透させたいけれど、
まだ金沢市では学校の理念として
実践しているところはない、とのことでした。


だけど同じ思いの先生はいるから
ぜひ地元の学校でそういう声を上げて欲しい、
それが少しずつ変わるきっかけになるから、という回答でした。



・・・現実に直面しました。
安心できる環境をこれから作らなくちゃいけないかも?
。。。いつ、その環境はできる?。。。
ふーーーーっぅという重めの気持ちになりました。


そこで学校以外にもフリースクールや
民間の何かはないのかなと調べて見学にまわりました。


とにかく迷っていました。


木村先生は、わたしのような親にむかって
「せっかく学校という場所が今あるのだから、
自分たちで子どもが安心できる場所に変えていこう。
あんなにたくさんのいろんな人に出会える場所はありません。
子どもは子ども同士の関係の中でこそ学びあえます」と
何度も発信されています。


この言葉に納得できるだけに
わたしはこの言葉が苦しかったです。


もしも通う学校が息子にとって安心できる場所じゃなかったら?
それで行かなくなったら
子ども同士という関わりがなくなってしまう・・・


考えれば考えるほど
息子に「がんばって行きなさい」という選択肢しか
与えられなくなりそうで
ずっとモヤモヤしてました。


毎日考え続けて
少しずつ気持ちを整理していきました。


「息子が通う学校の環境に違和感があったら
学校の先生や保護者さんたちと
安心できる場所に変えていくこう。。
すぐにそうならなかったとしても、、
息子の年代で作れなかったとしても、、
これから先の子どもたちにとって
少しでも良い環境になればいいじゃないか。。」


そんな感じで自分の気持ちに折り合いをつけて、
入学したら積極的に学校と関わらせて
もらおうと決めていました。


そんなこんなの日々が落ち着いた頃
仕事の本探しの延長で
ホリエモンが教育について書かれた本に
出会いました。


ホリエモンと木村先生、
全然違う人種に見えるけれど
二人には教育の共通点がありました。


「正解は子どもが持っている。
だから大人が勝手な正解を押し付けるな」
ホリエモン的に言うとそんな感じです。
言い方は違えど木村先生も
同じことを何度も言っていました。


だけど木村先生の柔らかな言葉で
言われた時より(柔らかと言っても
バリバリの関西弁なので
強めの言葉だったりするのですが。笑)


ホリエモンの角度の違うパンチで
もう一度なぐられた方がさらに効きました。


ホリエモン語録
「学校に行きたくないなら行かなきゃいい」
「好奇心こそ生きる力なのだから、
やりたいことをやればいい」と。


大したことしていない親が
親になった途端偉そうになるのは何なんだ?!
あーしなさい、こーしなさいって、
あたかも自分が正解を知っているかのように
振る舞い始める。
ゲームやテレビに夢中になっている子どもに
それをやめさせる。
親の価値観や勝手な常識で
子どもの好奇心を奪うなーって力強く発信されています。

(*”大したことしていない親”というのに
ホリエモン自身も含めて話されています)


本当にそうだなと思いました。


勝手に先回りして
正解(だと思っている)答えを押し付ける。
まさにわたしがやろうとしていたことでした。


「学校に行った方がいいよね」
=勉強できなくなると困るだろうし、
お友達できないとつまらないだろうし、
子ども同士で色々学び合って欲しいし。


「ゲームばかりやらせない方がいいよね」
=目が悪くなるだろうし、運動不足になるだろうし、
夢中になりすぎて他のこと何もやってくれなくなるだろうし。


本人じゃないのに勝手に気持ちを決めて
偉そうったらありゃしない。
上から目線ガンガンでした。


そもそも”学校に行ける・行けない”が
ゴールではなかったはずなのに、
それにばかり気を取られていました。


息子が夢中になって
自分で楽しいと思うことを選び取っているのだから
何を邪魔する必要があるんだろう。
(息子はゲームとyoutubeが大好き)


大いにやってもらおうじゃないか。


子どもを子ども扱いしていたのはわたしでした。


息子は、◯◯したい、◯◯したくないって、
いつもちゃんと伝えてくれていました。


いろんなモヤモヤが一気に吹き飛びましたー


ホリエモン、
いや堀江さん、本当にありがとうございます、です。


入学式を終えた日、
「がっこう、いきたくない」と話してくれた息子。


不登校、全然OK。
ゲーム三昧、大いに結構。
夜更かしするほど夢中になる。OK!です。


自分で考えて、自分で決めて行動する。
好きなことに思いっきり時間を使ってもらおう。
息子の人生なのだから。


何か足りないと思ったら自分で取りにいくだろう。



以前、木村先生が
「教えてと頼まれてもいないのに
こうした方が良いよと口を出すのは
クソの役にも立たない」と
話されていたのを思い出します。
(これは仕事でもよくある話ですね)


本人が求めていない時に
いくら差し出しても受け取らないですよね。


親にできることは
やりたいことを邪魔しないことくらいなのかも。


ホリエモンのyoutubeで
教育系youtuberの先生と
議論になるシーンがありました。


教育系youtuber
「ゲームしてていいよって言ったら
子どもたちは勉強しないで
ずっとゲームしかしなくなっちゃいますよねー」


ホリエモン
「いいじゃん、それで」


教育系youtuber
「いやいや、子どもたちはまだ知らないことに
興味を持てていないだけだから、
最初はイヤイヤでも勉強をスタートすると
楽しさがわかると思うんですよね」


ホリエモン
「なんで?」


教育系youtuber
「え?だって、
やってみた方がいいじゃないですか?!」


ホリエモン
「やりたくないならやらなくていいじゃん」



わたしはホリエモンの言葉の方が
子どもへのリスペクトと自由(愛とも思う)や
希望を感じます。


あんなに右往左往したわたしですが、
今は驚くほど何の不安も心配もありません^^
それは”いつか学校に行くようになる”とか、
”大人になって成功する”とか、
そんな未来が見えるから安心とかいう意味ではなくて、


今やっていることがどんな未来につながっていたとしても
後悔しない自信があるということ。


重要なのはどんな選択をするかじゃない。


自分で選んだものを正解にしていく力なんだと思う。


自分が自分にOKを出せれば、とっても幸せだなと思う^^